2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ウェブページ

無料ブログはココログ

SFと宗教

2015年9月 2日 (水)

 「海底二万里」 ジュール・ベルヌ~数字の“2”と日本~

『海底二万里』/ジュール・ベルヌ

 はっきりとは分かりませんが、恐らく19世紀半ばからヨーロッパにおいて、
小説やクラシックの作曲家の作品における数字の2と日本が関連付けされ
るようになりました。
理由もはっきりとしたことは分かりませんが、恐らく日本が長らくキリスト教
の布教を禁止していたことと関係があるものと思われます。

 以前、いくつかの文で触れてきましたが、反キリスト、そしてキリスト教の
布教を禁止している国ということがヨーロッパ人の日本への強い興味、
あるいは日本へ対する何がしかの希望がこういった妙な習慣を生んだよう
に思いますが断言はできません。本来ならこういったことを始めた国の人
が事実を明らかにすべきですが、事態は未だ進行中なので無理でしょう。
そして1950年代初めからは歪んだ思想、行動が加えられ現在に至るとい
うことです。
 勿論、日本への興味はジャポニズムのことを少しでも知っていれば、芸術、
芸能に関するものがとても大きいのはご存知かと思いますが、ここで触れる
数字やアルファベットなどでの日本への関連付けはまたそういった事とは
違ったもののように思います。
正直そんなことをして何になるのか分かりませんが、向うの人たちはこの
「偉大なる愚行」が何かを成せると信じてきっているのは確かです。

 僕がこの小説を初め読んだのは小学3,4年のころ、教室にあった所謂、
“学級文庫”のなかに世界名作全集みたいなものが含まれていて、『15少年
漂流記』や『80日間世界1周』などの他のベルヌも同時に読み、とても面白
かったという印象がいまでも残ってます。

 ただ、その時読んだのは子供用に大幅に編集、省略されたもので、後年
創元SF文庫版を読み、結構違うものだなと、そして子供のころ読んだ時と
は違い、面白いというよりは結構シリアスな物語だなという印象でした。

 さらにここ数年の近代史の独習により、この本が日本、そして2が日本を
意味するものであるということが分かってきました。

 簡単に言えばこの小説はこの本が出版される1870年より前の数年間の
薩長の欧米諸国との戦争、日本の政変、戊辰戦争の終了あたりまでを
ノーチラス号での航海に例えて描いたものです。

 作品の最初の方にでてくるノーチラス号でアロナックス達にだされた食器の
の半円形の文字列は日本列島を暗示するものです。

 文中に日本がでてくるじゃないかという方もいるとは思いますが、遠まわしに
書くのだから簡単に分からないようするためにそうしたものだと思って読んで
みてください。
以下の幕末の日本の歴史年表と照らし合わせながら読めば分かりやすいです。
1866年の話題から物語は始まりますが、もう少し前の出来事も含んでいるように
思われます。冒頭の奇怪な事件、船舶の事故は尊王攘夷の志士による、日本滞
在中の欧米人への襲撃事件や、薩長による船舶への砲撃を暗示しています。
フランスは戊辰戦争時は幕府側についたことも頭にいれておけば尚分かりやすい
です。(2部の18章など)

 アロナックスが最初に乗り込んだ船が“エイブラハム・リンカン号”であったのは、
日本におけるキリスト教布教禁止のきっかけが日本人奴隷の輸出に一因があっ
たことと関係があるとベルヌは知っていたから、かどうかは不明ですが、ネモ船長
が抑圧者への対抗者として描かれていることからその辺のことは、個人的には当
たらずとも遠からず、といったところだと思ってます。

 欧米ではアルファベットや数字、それぞれ一文字にも意味をもたせて、それらを
組み合わせては暗喩として使用しているのは日本人の多く知るところではありま
すが、そういったことに触れた文章を見かけたことがないので幾つか触れておき
ます。

 数字の1は勝利を意味する英単語“win”の過去形“won”と同じく“ワン”と発音
するので、まさに「勝利」、「勝ち」の暗喩として使用します。
92

 上の図を見れば基本的に3月4日だったアメリカ大統領の就任日が、
1933年から1月20日に変わって現在のオバマまでそれが続いてます。
これが何を意味するかというと、

1は前述の通り“勝利”。
2は“日本”
0は其のまま“ゼロ、無”の意味です。

つまり「日本の勝利は無い」という意味です。

歴代アメリカ合衆国大統領

 1933年ころ日本に関することで何があったかというと、満州事変です。
アメリカが満州進出を目論んでいたことはこのころの歴史に興味を持つ方に
とっては常識ですが、学校で教えてはいないし、当然大統領就任の日時の
意味を教えることもできないでしょう。
現在までこの日時を変えてないということはアメリカ政府の基本的立場は
こういうことだということです。

 これらのことが分かればフリーダイヤル0120の意味が何か分かります。
 しかしながら、1971年以降は別の意味も加わりましたが、これは
説明が難しいので省略します。
よく“120パーセントの力で頑張る”といった形で120という数字を使うことが
ありますが、この時はアメリカ大統領の事とは別の理由でその数字が用いられてます。

 さらに29代大統領の退任日が8月2日になってますが、この2も当然日本のことです。
では8は何か?ということは考えてみてください。

 1963年から『週刊少年マガジン』連載が始まった『エイトマン』は勿論同じような意味
付けをされてます。
連載の開始は1963年の20号からです。これも偶然ではないのが分かると思います。

 このころ(1924年)には何があったか?その一部は下記リンクで分かります。

 そして今日、9月2日は日本が連合国の降伏文書に調印した日です。

9はドイツ語の否定の単語nein(ナイン)と同じなので否定の意味として
使用されてます。

 つまり9月2日は日本を否定する意味にもなるので、この日を休戦協定日
と定めたということです。
日本政府がこの日ではなく8月15日を終戦の日としてるのはこういった
ことが大きな理由になってます。

 この辺が分かればアメリカの戦闘機「B-29」の意味するものも何か分かって
くるはずです。
つまり

be  Nippon nein(日本を否定しろ)

といった意味になります。

 そして9番目のアルファベット“i”も同じ意味として使用されてます。
iPadやらi modeが何を意味するかは周りに知ってる人が多いと思うので
分からない方は知ってそうな人に聞いてみてください。

 そして1950年代初めからこれらの用法は狂気を加え全世界で使用されるように
なりました。
勿論日本政府、その犬である日本のマスコミ、ミュージシャン、漫画家、作家など
もやってます。

 多くの日本人はまだ1950年代からの製品作りは“良いものを作る”ではなく
、アルファベットや数字その他のくだらない意味付けで特定個人に嫌がらせ
あるいは色んなメッセージ、仄めかしをすることを優先していることに気が付
いてないはずですが、事実を知れば、以前も書いたかもしれませんが外人は
当然のこと、日本人の友人、隣人すら信用できない社会に暮らしてることを
強く実感することになるでしょう。

 しかしながら、こういった馬鹿なことをする連中の作った家や服や食料がな
ければ生活できない世の中になっているのでこれらの状況に対してはどうす
ることもできない人が多いでしょう。当然僕のその一人です。

 このエントリーのカテゴリーに「集団ストーカー」をいれてるのにはそういった
事情があります。

 蛇足ですが、数年前に石原なんとかがフランス語と数字について物議を醸す
発言をしたことと、ベルヌの件についてはよく分かりません。
.
.
.
.

2015年8月16日 (日)

フライング・タイガースとコードウェイナー・スミス

6日の“「クラウンタウンの死婦人」コードウェイナー・スミス”の補足です。

 Crawlieのところにフライング・タイガースのリンクを貼ったものの、これに
関しては原書の英文を読まないと分かりにくい部分が多々あるので、少し
だけ英語の原文を引用しながら補足します。

 フライング・タイガースに関しては原書でも遠まわしに表現というか、読者
にクイズですよ、とさり気なく仄めかしながら書き進めています。

 クイズの例としては、3章の“あなたの番号は本当は末尾が783で、いる
べき場所が違うの。
(原文)“your number originally ended 783 and you shouldn't even be on this planet..
の数字783は、この文の少し前“上に<観光ガイド>と文字のある窓口を指さすと~
(原文)“(She) pointed at a window which had the words TRAVELLERS' AID above it
TRAVELLERS''に関するヒントです。

 この他も沢山ありますが、割と率直に仄めかしてる部分を引用します。
4章の中頃にチャーリー・イズ・マイ・ダーリンがエレインにクローリーについて
話す部分、“みんなをあざけっている。われわれの立場を決める。誰もかれもに~
(原文)“She scorns the rest of us. She put in us our place. She makes everybody~
の“She put in us our place.”ですが、
日本語訳は“われわれの立場を決める。”となってます。
 us”は通常“われわれに”、あるいは“私たちを”などと訳しますが、裏の意味として
Usarmy

つまりアメリカ(軍)の暗喩となります。

「put in」には色々意味がありますが、
この部分を仄めかしの意味として率直に意訳すれば、
“中国(国民党軍)がアメリカ(軍)をアジアに引き込んだ”
といった感じになります。
この辺が分かれば「フォーマルハウト3」(原文:Fomalhaut Ⅲ)が
何を意味するかが分かってくるのではないでしょうか。

 最後にポップ・ミュージックにからませた部分を紹介します。

 前述のチャーリー・イズ・マイ・ダーリンの台詞の少し後、同じくチャーリー~
の台詞です。

「いいぞ、ベイビー=ベイビー、これで話し合いが持てる。もてなしの気持ちを
見せたあとでなければ、新参者とは口をきかないのが習慣でね。率直に話そう。
もしこの件が間違いだとわかったら、あんたを殺すこともありうる。だが仮にそう
いう羽目になったとしても、手ぎわよくやるし、悪意はこめない。いいだろう?

(原文)
That' right, Baby-Baby,’ said Charly-is-my-darling, ‘we can talk. It is our
custom not to talk with a newcomer until we have offered our hospitality. Let
me be frank. We may have no kill you, if this whole business turns out to be a
mistake, but let me assure you that if I do kill you, I will do it nicely and without
the least bit of malice. Right? 

 この中編は1964年に発表されました。
1965年にフランク・シナトラが発表した2枚組のアルバム、
「A Man and His music」の収録曲を見ると、この中編の影響があることが
分かります。

一つヒントをあげておくと、エレインの職業「魔女医者」
「魔女」は原文では「witch」です。
あと答えになってしまいますが、「シナトラ」は「支那虎」と漢字に変換できます。
気が付くのに4半世紀かかりました。

 これらのことは日本語訳だけでは中々分かりにくい事です。
皆さんのなかには某サッカー選手が「旅人」としてメディア上で活動していた
ことを不思議に思っていた方も多いと思います。
恐らくはこの中編のヒントの一つを仄めかしていたのかと思われます。
加山雄三の「旅人よ」は1966年。歌詞はいまいち繋がりを感じませんが
僕は影響があるのではと思ってます。

 スミスの本を読めばメディア上で色々「旅人」のような仄めかしが行われて
いることに気が付くでしょう。
ただし、仄めかしてる本人は何について仄めかしてるのかを知らないこと
が多々あります。なぜなら、仄めかしには若いアイドルや芸人などが、第
三者によって言わされてることも多いからです。

 まだまだ紹介したいヒントは沢山ありますが、今日は取り敢えずこの辺で
終わりにします。
興味のある方は原書を読んでみてください。
アマゾンで数種類短編集が購入できるはずです。
.
.
.
.

2015年8月 6日 (木)

「クラウンタウンの死婦人」コードウェイナー・スミス

日本(の擬人化)を中心としたSF風の歴史フィクション

クラウンタウンの死婦人(原題:The Dead Lady of Clown Town)

 遠い未来における、ある惑星での人種差別に対する抵抗を描いた
小説というのが表面上の設定ですが、幾つか裏のストーリーがあり
ます。
 冒頭におけるジャンヌ・ダルク云々というのは正直いって作者の
真意を読者から遠ざけるためもののようにも取れますが、彼女も
日本もその最後に重なる部分もある(異端審問と東京裁判)ので
完全なミスリードというわけではありませんが、基本的にはやはり
日本という国が主役の物語であろうというのが僕の感想です。
そして彼女との共通点としてイニシャルがJ(Joan、フランス語だと
Jeannne,そして日本の英語表記:Japan)ということも深く関係してます。

 そのもっとも大きなテーマとして描かれているのが第二次世界大戦
前後の世界における人種差別、植民地問題です。

 主要な登場人物の殆どは国の擬人化です。そしてクラウンタウンという
名前のヒントになったのがアフリカのシエラレオネの首都フリータウン
の旧名称クラインタウン。
解放奴隷の入植地だったようです。

クラインタウン

シエラレオネ

 クラウンタウンの別称「黄と茶の通廊」(原文:the Brown and Yellow corridor)
の意味は黄(東アジア人)、茶(アフリカ~アジア~東南アジア人)
つまり、当時の植民地国、地域を表してます。
簡単にいえば有色人種ということです。
住人は勿論当時の植民地化された国の擬人化。
彼らが半獣半人として描かれているのは作者が彼らをそう見ていたから
かどうかは分かりませんが、宗主国の人達からはそういった見方、扱いを
受けていたということを表しています。
 

 ド・ジョーン(D'Joan)は日本の擬人化、長官達は連合国、クラウンタウンの
住人は第二次世界当時のアジア、アフリカ世界の植民地国の擬人化。
そしてエレインを黄と茶の通廊へと導くレディ・パンク・アシャシュ(Panc Ashash)
ですが、彼女については僕には分かりません。

 ハンター(Hunter)とエレイン(Elaine)は物語の中盤、ド・ジョーンと一体化
します。暗にハンターもエレインも日本であることを示しています。

 これはとりあえずハンターについてのみ書いておくと、
ハンターはその名前を分割する(Hun・t・er)ことで誰か
分かるかのヒントの一つになります。

・“Hun”は“反”。スミスは若いころ中国で暮らしていました。また6か国語に堪能
であったといいます。当然日本語の知識もかなりあったものと思われます。
・“t”は以前も触れたことがありますが、キリスト教の隠喩
・“er”は、僕の英和辞典によれば“動詞から名詞を派生し「・・・する人」
〔者〕の意:player,teacher....”とあります。

Hun    t       er
(反) (キリスト教) (人、者)

 つまり“キリスト教に反対する者”という隠喩、造語です。
漫画でハンターなんとかいうタイトルのものがあるようですが、恐らく
前述の隠喩を含むものでしょう。
また昔、「狩人」なんて名前の二人組の歌手がいましたが彼らも
そういった意図をもって命名されたのかもしれません。

 これだけでは分かりませんがもう一つのヒントにエレインによる
ハンターの観察に“左腕に古い創傷の跡”というのがあります。
なにかというのは下記リンク先を読んでください。

桜田門事件

冒頭で触れられる歌「高い竹」の原文は“The Big Bamboo”
これは余り自信がありませんが、
で触れられてる“お印は若竹”と関係があるのかなと現時点では
考えてます。

 これらの例のようにかなり遠回しな表現で第二次世界対戦当時
の出来事が語られてるので、これは何時のことで何の出来事なの
かがとても分かりにくいですが、所々にヒントがあるのでそれらを
注意深く読み解いていけば分かる部分もあるかと思います。

 例えばジョーンの体を大きくした後のある部分、
ジョーンが話し出した。声も体にあわせて大人びているが、その芯
にあるのは、十六時間前(まるで十六年前のような気がする)
など全編にわたって小さなヒントがちりばめられています。

上海事変

満州事変

クーリー(苦力)
https://ja.wikipedia.org/wiki/苦力


フライング・タイガース
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

※攻撃は日本軍の真珠湾攻撃より後だが、物理的行動はそれ以前から始まっている。
  つまりアメリカは中国軍に偽装し、真珠湾攻撃前に日本へ開戦していたという見方も
  できることになる。

 クラウンタウンの住人がどの国に当たるかを知るのは色々と
難しいですがこの辺をよく読めば少なくともクロウリー(Crawlie)
がどの国なのか分かるのではないでしょうか。

 ジョーンが受けた火あぶりは何かというとロード・フェムティオセクスの
次の台詞の中で暗示されています。
動物よ、審理は終わった。お前の罪は大きい。~中略~すでにお前は
二度の死刑宣告をうけているので~

そして今日、8月6日が最初の死刑宣告の日です。

 そして「火あぶり」は今なお続いてます。
日本は独立回復と同時にアメリカに生贄を差出一部の日本人を使い
火あぶりを始めました。世界中の多くの人間もまた同様に火あぶりに
参加してます。
今までに、ある一族が国によって弾圧、断絶されたことは数えきれない
ほどありますが、世界の多くの国の権力者、一般人がそういうことをす
るのは未だかつてないことですが、現実は70年近くそれが続いてる状
態です。
日本政府は国民にそれを隠し続けたままです。
そしてこういうことをしてる連中が偉そうに人権だのプライバシーの尊
重だの愛だの自由だの世界平和だのを語り、歌い、演説をぶってるの
が今の世界です。
勿論この小説の作者であるコードウェイナー・スミスもそういった連中の
仲間です。

 作者のコードウェイナー・スミスは当時はアメリカ軍の一人として、さ
らには重要な役割を担っていたようなので、彼や軍人関係者しか知
らない事実も含まれているかもしれません。

 日本人としては一部の表現に若干しらける部分もあるとは思いま
すが、敵国の軍人として日本と戦った人物がこのような内容の小説
を書いたことに驚くのではないでしょうか。
ただ、作者自身の本音がどこまで反映されているのかは正直分かり
ません。
それでも当時の歴史を知るうえではとても興味深い内容の作品だと
思います。
SF、歴史、推理小説、どれもが好きな方にお勧めです。

 そして他の欧米人の小説、発言から分かることは、彼らが公の場で
語る「愛」は偽善、優越感、欺瞞、自己保身、こういったものから生ま
れたものであることです。
では日本人の語る「愛」のほうがより優れているのかというとこれもま
た僕にはウンザリするようなものなのでどっちもどっちといったところ
でしょうか。

 スミスの父は孫文の法律顧問、そして自身はケネディ大統領の顧問
を務めていました。SFには興味はないがそういう人が書いたものなら
読んでみたい、という人も世界の近代史を調べつつ読んでみれば楽し
めるかもしれません。

 ただ相変わらず絶版中のようで、それが非常に残念でなりません。

コードウェイナー・スミス

塩の行進

関連記事
中江兆民「三酔人経綸問答」

コードウェイナー・スミスは宗教の信仰者じゃなかった
.
.
.
.

2014年3月26日 (水)

コードウェイナー・スミス生誕100周年は今年でした

去年に書いたスミスの記事で生誕100周年と書きましたが、今年が100周年でした。
http://qdbp.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-73b8.html

↑はあとで訂正します。
そんな訳で今年はスミス作品の復刊を願っています。

 復刊は願いつつもやはり原書(英語)で読まないと作者の真意を掴むのが
難しい作品がこの作家に限らず多数あります。その中で日本では無名に近い
作品ながら世の中に多大な影響を与えているスミス作品を紹介します。

それは彼のSF作家としてのデビュー作「スキャナーに生きがいはない」です。
原書(英語版)のフリーダウンロードのリンクとオンラインで読めるページの
リンクを貼っておきます。

この作品は表の物語の他にタイトルのある場所にアルファベットの"t"を
入れてさらに幾つかの解読作業をしてある単語を浮かび上がらせるという
推理小説でもあります。

・十字架の暗喩としての“t”

なぜアルファベットの"t"なのかというのは"t"がキリスト教を表す文字とし
て文学作品やなんらかの製品名、作品名などに使用されることが多々ある
ということしか僕には分かりません。
何時頃からそういった表現が使われだしたのかは僕には分かりませんが、キリス
ト教圏で暮す人たちには常識として頭に入っているものと思われます。
そしてそういう表現はほとんど宗教、キリスト教批判をするために暗喩と
して使用されているということです。さらにそれは現代日本における文学
やその他様々な作品に使用されているようです。

ヒントは主に登場人物の会話中に多く見られます。こればかりは英語の文
章を読まないと分かりません。これを分かるように日本語に翻訳するとい
うのは無理な話で裏の意味が翻訳書で分からないのに翻訳者の責任は有り
ません。

この作品でのそういった謎ときが分かれば、例えば1990年代にグランジ
ブームで有名になったNirvanaの“Smells Like Teen Spirit”の曲名に隠された
裏の意味が分かるようになるはずです。

またその他の色んな宗教批判の意味が込められた作品や
英語における宗教批判の暗喩の色々な仕方を知るよい
きっかけにもなるかとも思います。そういったことが分か
ってくれば作品に対する理解もより一層深まってくるはずです。
でもこういった作品を作る必要の無い世界になって欲しい
というのが僕の一番の願いです。

では謎ときに挑戦してみてください。
ページ左のFull TextかHTTPSから読むことができます。
https://archive.org/details/ScannersLiveInVain

こちらはテキストをオンラインで読めます。
http://alfalib.com/book/read/id/54447

ちなみに主人公のマーテルは

Mar/t/elと単語を分解して考えればその意味が分かるかもしれません。

奥さんのルーシー(Lucyではない)はLuci(pher)です。

.
.
.

2013年12月21日 (土)

1週間ほど再生回数表示が止まっている動画

ユーチューブの動画で301回になると一時的に再生回数が
止るものがあるのは知っていますが、1週間も止まったまま
なのは変だなと思いここに貼ることにしました。


ブログ記事を撮ったものなので大した内容ではないんですが、都合が悪くて
再生表示が増えないのか他に理由があるのか僕には分かりません。
.
.
.

2013年10月21日 (月)

コードウェイナー・スミスの記事をアップしました

ユーチューブのチャンネルにコードウェイナー・スミスの記事をアップしました。

 アップする前に少し書き直しましたが、やっぱりまだ説明不足な部分もあり
ますが、とりあえずということで。

2ちゃんねるのスレッドも記事を書いた二日前から書き込みが
ないのは僕のせいなのかどうか分かりませんが、たまに面白い
書き込みもあるので興味のある方はチェックしてみてください。

コードウェイナー・スミスと人類補完機構 その9
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/sf/1316796780/




一日中監視してるのは分かってますが、こんなことに生きがいを
感じているとしたら残念な事です。

Bandicam_20131021_155532089

.
.
.

2013年8月 6日 (火)

コードウェイナー・スミスは宗教の信仰者じゃなかった?

 今年はコードウェイナー・スミスの生誕100周年ですが、日本ではスミス唯一の長編
「ノーストリリア」以外の3冊の短編集は絶版になっています。今年は復刊にいい機会
だと思っていますが早川書房のホームページを見る限りその動きはないようでとても
残念です。そういった状況ですが、今日は広島への原爆投下の日であると同時に彼の
命日でもあるので、あえてコードウェイナー・スミスという類まれなるSF作家の作品
の復刊を願い、主に「宗教」という視点から彼の作品を紹介します。

 本題の前にスミスの作品について少々。

 スミスの作品はご存知の通りSFと呼ばれる文学ジャンルに属するもので、あらゆる面
で現実の世界とは大きく異なった世界や人間、他の生物が描かれています。そのため、
広く多くの人たちに受け入れられる作家ではないかもしれません。
個人的にスミスの作品を気に入りそうな人は、

・SF、ファンタジー、世界各地の神話、民話、伝説のファン。
・歴史、世界史、特にスミスの生きた20世紀前半から半ばにかけての国際政治状況や
 戦争、人類の文化、文明に興味のある人。
・宗教や哲学、人類文化学などに興味のある人。
・長期的な人類の歴史、文化、生物学的な進化、それらの未来に興味のある人。
・文学における暗喩に興味のある人。

 以上の幾つかが当てはまる人はスミスの作品を気に入るんじゃないでしょうか。
逆に恋愛物(スミス作品には少ない)や、基本的に現代の世界、日常生活に基づいた人間
関係の物語や、生々しいセックス描写などを求める人には向かないと思います。

 作品のほとんどは彼が創りあげた人類、地球、宇宙の壮大な未来史からのエピソード
といったかたちで語られます。
 その世界ではインストルメンタリティ(人類補完機構)という組織の治世の下に人類が
生活をしています。労働、犯罪、病気、貨幣は存在しません。宗教も読めば存在しないと
分かりますが、なぜか解説では宗教があることになってます。
人間以外に動物を人間に改造した“下級民”も生活しています。彼らは人間の代わりに
労働を請け負っています。人間と下級民の間には差別(意識も制度も)存在します。
人間も下級民もテレパシーを用いて会話をします。

 ここまで読むととっつきにくそうな世界だと思うかも知れませんが、スミスの作品の
多くは彼が生きていた時代の政治状況や出来事を未来の話として置き換えたものが多いよ
うなので、歴史や国際政治に詳しい方であれば何を題材にしているか分かる作品も結構ある
かもしれません。

 解説には中東情勢の政治状況を置き換えた話がでてきますが、僕にはどれかは分かりません。
僕がなんとなく作品のソースが分かったのはまだ2つ3つといったところです。

 勿論、そういった知識が殆ど無い人でも楽しんで読めるものも多い、とも思います。

 スミス作品のその他の特徴としては、オカルトに近いというか当分実現は難しそうな
科学技術の利用、時折見られる人体のグロテスクな描写や詩、歌詞の挿入、哲学的な会話など
があげられます。

 本題に入ります。先ず、短編集「鼠と竜のゲーム」のジョン・J・ピアスによる序文から。

 ラインバーガーは、英国国教会高教会派の一家に育ち(彼の祖父は聖職者だった)、宗教的
な信仰は厚かった。“インストルメンタリティ”という言葉には明らかに宗教的な含蓄がある。
ローマ・カトリック教会や英国国教会の神学によると聖餐式(サクラメント)をとりおこなう
僧侶は、主なる神の“媒介者(インストルメンタリティ)”なのである。
「第81Q戦争」を書いた当時、若いラインバーガーは共産主義にかぶれていた― やがてかれの
父は、十八歳の誕生祝に息子をソ連旅行に送り出すことによって、この傾向を治療してしまった。
しかし、共産主義が訴えかけた使命感と歴史的運命に対する確信は、終生彼の心から離れなかった。

 スミスの日本版の翻訳者である伊藤典夫、浅倉久志両氏も解説やあとがきにおいて同様の
主張をしています。ウィキペディアや彼に関する海外のホームページを読んでも同様のこと
が書かれています。

 本当にスミスは信仰心に篤かったのか?

 彼の作品を読めば読むほど僕には「それは嘘だ、スミスは作品中で何度も宗教批判をしている」
との想いが強まってきます。

 スミスの作品は暗喩が多く本当の意味を知るのにとても苦労します。宗教に対する批判も分か
りやすいものはありません。なぜ分かりにくい方法なのかというのは、以前ブログ記事

http://qdbp.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-15f3.html

にて
資本主義vs共産主義の本質は経済システムの争いではなく宗教に関する争い、

 宗教(資本主義)vs 無心論者、無宗教者(共産主義)

といった内容のことを書いたことがあります。
資本主義(国家、者)が恐れているのは経済システムとしての共産主義ではなく、マルクスの
無神論者としての側面に影響を受けた人が増えることを恐れたため、そういった対立構造が出来
あがった、そういった宗教関係者の恐れが赤狩りや集団ストーカーといった活動にもつながり
現在も見えないところで毎日そういった活動が行われているということです。

  ただ、目に見えないと言っても、それが集団ストーカー行為と多くの人が気が付いてない
だけで、仄めかし行為は多くの人がそれと気つかずテレビや映画、ラジオ、雑誌などで
見聞きしているはずです。

 その辺を考えればスミスが初めて作品を発表した1950年はマッカーシーによる赤狩りの最盛期でもあり、また
アメリカ軍で大佐にまでなった彼自身が宗教を批判する作品を発表することは非常にリスクが
伴うことだったと想像するのは難くありません。

 赤狩りが批判をあびて(表立った)活動を止め、マッカーシーが亡くなった後も、公の場での宗教批判は
かなり大きなリスクを伴うものだったはず。現在も見えない圧力、法に触れないやり方で相手を心理的に
追い詰める、いわゆる集団ストーカーや犯罪行為によって宗教批判者を追い込む活動は続いています。

 そういった事情もあり、彼の作品中における宗教批判は分かりにくい表現になっていると僕は
思っています。

 唯一ともいえる直接的な批判が彼の遺作「老いた大地の底で」(Under Old Earth)に見られます。

 人間の心のうちから噴きあげるのっぴきならない力には三つの種類がある。
信仰心、復讐をはらんだ虚栄心、それに純然たる悪徳で、このどれかによって可能にならなかった
行為は歴史上ひとつもない。

 In all the history of man,there was no act which could not be produced by any one of
the three bitterest forces in the human spirit ― religious faith,vengeful vainglory or
sheer vice

 翻訳は日本語版からです。訳者の伊藤氏は“bitterest forces”を“のっぴきならない力”と
訳していますが、原文の最上級を用いた批判的な文から考えるとあまり悪いイメージではない言葉
を選んだようにも思えます。“religious”を訳さず“信仰心”としたのも、それ(faith)だけで宗教的な
意味をもってるから敢えて訳さなかったともとれますが、それならなぜスミスがわざわざ“religious”
という単語をつけたのか考えれば個人的にはきちんと“宗教的な信仰心”と訳すべきだったと
思ったりもします。また“bitterest forces”も個人的には“もっとも忌まわしい力”とか“もっとも冷酷な力”
といった訳がふさわしい気がします。

 なぜ批判的と言うよりは曖昧な印象の訳になったのか?
・伊藤氏が宗教関係者で宗教のイメージ悪化を防ぎたいから。
・伊藤氏が宗教関係者で宗教のイメージ悪化を意識せずたんに翻訳に集中した結果、この訳におさまった。
・伊藤氏は宗教関係者じゃないが、宗教のイメージ悪化を促す訳をすると、自分の身が危うくなるから。
・伊藤氏は宗教関係者じゃないが、宗教のイメージ悪化を意識せずにたんに翻訳に集中した結果、この訳
 におさまった。
・上記4つのいずれでもない。

<2013年12月4日追記>

・意図的ではない誤植。
・意図的な誤植。

本人は『宗教的』と訳したが出版社の方で削除した可能性もあるとは思いますが、
やはり自分の推測としては最初に書いたものと変わりはありません。

―追記ここまで―

 大体このような理由が考えられますが、個人的には最初の理由な気がします。

<2014年2月21日追記>

翻訳者の伊藤氏に関する文章の一部を取り消します。上記に関しては軽率な部分
があったことをお詫びして訂正します。


 話が少しそれますが、海外作品の解説やあとがきにはそれとなく宗教の擁護的な文章や、神の存在の
肯定を思わせる、または読者にそう思わせたいかのような文章を見ることがあります。日本の翻訳業界も
宗教関係者に占領され、作品のあとがきや解説等で宗教の印象アップのために作品の解釈のミスリー
ドするような文章をあちこちで書いているのかと思うとうんざりした気分になります。
文学や音楽といった趣味の領域で潜在的に信仰心を植え付けるような工作は至るところで行われ、年々
激しくなってきているような気がします。テレビや雑誌の占いコーナーについては分かりやすいと思いますが、
こういった個人の趣味の分野では知らず知らずのうちに潜在的な信仰心や、迷信を信じる心を植え付けら
れているかもしれないことに多くの人に気がついてほしいです。

 話を戻します。スミスの複数の作品中において、「神とは何?」といった内容のセリフがでてきます。
僕にはその言葉がスミスからの読者への問いかけのようにも感じます。それくらい印象に残る言葉です。

 その他、「ナンシー」(Nancy)という作品では“ソクタ・ウィルス”という、宇宙飛行士の脳に埋め込まれ
た薬がでてきます。以下若干ネタバレ含みます。

 この薬は任務である宇宙航行中に孤独に絶えられなくなった時に船内のスイッチを押せば、活性化され
その作用でナンシーという女性が出現し、飛行士を孤独から救ってくれます。
ただそうしたことにより帰還後はソクタ・ウィルスを使用しなかった人間と昇進の差がつけられてしまいます。
勿論悪い方にです。以下作品より。

自分がくるっているのは知っていた。救いようもなく狂ってる。
ナンシーはいないし、いたためしなどないことは百も承知していた。
こんな仕打ちをするソクタ薬を憎んでもいいはずだが、薬にはそれなりの救いもあった。

 これを読むと宗教にはまりかけの人間の心理状態を思い浮かべます。
宗教と距離をとっている人ならば、僕と似たような感想になるようにも思います。

 スミスはソクタ・ウィルスを迷信を信じる心、そしてナンシーを宗教の暗喩として
描いている、そんな気がします。あくまで個人的な解釈ですが。

 こういった内容の物語、文章は宗教の信仰者にはなかなか書けないことじゃないでしょうか。
ただ、宗教にはまってる人間が上の文章を読んで僕と同じように思うのかどうかは分かりません。

 僕達の暮らす現代社会においては、この作品とは逆に神だの天国だの地獄があるとか見えると言い張る
連中のほうが権力を奮い、その中でも権力に近い人間は僕らよりも良い、楽な生活を送っています。
この作品はスミスが現状と逆になってほしいと願って書いたのではないでしょうか。

 以上のことから「ナンシー」は個人的には宗教がメイン・テーマの作品だと思っています。
数は少ないと思いますが、他にも密かに宗教がテーマの作品があるかもしれません。

 ちなみに“ソクタ・ウィルス”の“ソクタ”は作品中にて古代コリアの言葉で「多分」という意味と書かれて
いますが、韓国語で“ソクタ”を調べたところ、
1・腐る
2・死蔵する
3・埋もれる
という意味なようです。

 「多分」は“アマ”という発音のようです。
“ソクタ”の意味を見る限り、スミスはわざと間違った意味の単語をを用いたような気がしますが、真実はどうか分かりません。

 SFというジャンルの性格上、また、少し前に書いた資本主義vs共産主義の世の中のという事情もあり、結局
スミスは正面から誰にでも分かるように宗教を批判する作品は書きませんでした。
(僕が知らないだけでそういった作品があるのかもしれませんが・・・)
けれども最初に書いたようにスミスの作品を幾つか読めば、彼が宗教の信仰者ではない、宗教に対し批判的
な人物であることが分かります。
 それでもなお、作品のあとがきやネット上のレヴューなどでそういった事に言及している人がいないのは、
そういった事を書くと社会的に落伍者にされたり、危険人物として扱われる世の中だからではないでしょうか。
残念ですが、今は見えない圧力をかけてくる連中のほうが幅を利かせている、そういう世の中だということです。
ついでに2ちゃんねるのスミスのスレッドもカルト臭い人の書き込みが多く、非常に残念です。

 以上、あまり推敲しないで書いたのでめちゃくちゃな文章な気もしますが、興味を持たれた方は古本屋でも回って
スミスの本を探してみてください。
こういった趣味の領域のものに無理矢理勧めるようなことや「マスト」とか「全人類必読」みたいなことは言いたくない
し言う気もありませんが、それでもより多くの人に興味を持っていただければ幸いです。
そして今年は無理かもしれませんが、来年にでも絶版中の3冊の短篇集が復刊されることを願っています。

 またこの文章を読んで、今までスミスを信仰者だと思っていた宗教関係者のスミスファンが、スミスを
嫌いにならないよう願っています。

コードウェイナー・スミス(1913年7月11日ー1966年8月6日)

.

.

.

2013年6月13日 (木)

PRISM事件続報<17日追記>

 続報です。


NSA国民監視活動暴露でジョージ・オーウェル「1984」のアマゾン売上部数が7000%増

http://www.gizmodo.jp/2013/06/nsa19847000.html

 作者の意図に反してこの作品はアメリカでは反共のバイブルとして扱われていた(いる?)ようです。

「ジャパニーズが好き」=米機密暴露のスノーデン氏

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130613-00000101-jij-n_ame

*************************************************************************************

 ふと思い出したんですが、そういえば数週間前にこれを久しぶりに聞きました。
購入は10年くらい前だったと思います。正直いってこの人についてはよく知りません
し、この人のレコードもこれしか持っていませんが、たまに聞きたくなります。
Snowden繋がりというそれだけですが取り上げてみました。

「HARLEM BANJO!」(1960)

The Elmer Snowden Quartet featuring Cliff Jackson

Elmarsnowden バンジョー、ピアノ、ドラム、ベースという編成で、録音はスカスカな感じです。若い人には
ショボく感じるかもしれません。1960年のアルバムですが1920〜30年代の曲が多いです。
ユーチューブには1曲しか見つからず、しかも先月のアップロードで再生数も少ないですが、興味のある方は聞いてみてください。

<6月17日追記>

せっかくなのでアルバムから3曲ほどアップしました。

安物のステレオなので音は悪いですが、聴いてみてください。

Doin' The New Lowdown(Fields-McHugh)

C-Jam Blues(Duke Ellington)

Alabamy Bound(Green-DeSylva-Henderson)



2013年6月10日 (月)

政府によるネットの監視<11日追記>

 現代における監視社会の怖さを改めて感じる記事を2つ。事実ならとても怖いことです。

日本を含む36の国家で国民監視用にスパイウェアを使用していることが判明

http://gigazine.net/news/20130506-36-country-using-spyware/

米政府が国民の情報収集をしていた「PRISM」問題を暴露したCIA元職員が実名公開

http://gigazine.net/news/20130610-prism-whistleblower-cia-technical-assistant/

2番目の件に関する2ちゃんねるのスレッド

【セキュリティ】米政府機関、テロ対策でネット利用の個人情報収集--MS、Google、Apple、Facebookなど9社が協力か [06/07]

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1370596283/

 

 こういった検索情報やネットの閲覧履歴の監視で思い出すのが、アメリカの
SF作家コードウェイナー・スミスの短編「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」
(原題"Mother Hitton's Littul kittens")。


 この短編の中心となる舞台はオールド・ノース・オーストラリアという惑星です。
この惑星は人間の寿命を400年以上のばせるストルーンの原産地であり、それ
のおかげでこの惑星は栄える一方で、その富を狙う悪党も絶えないため、対策と
して厳重な防衛システムを構築しています。主人公はその秘密を狙う盗賊です。

 以下作品より引用

さしもの年季をつんだ盗賊も、この男が警察官だとは気づかなかった。
図書館自体が警戒網の中にあり、独特のノーストリア風つづりによる
“キットン”の語をさがす行為、それ自体が警報装置だとは夢にも思わな
かった。そのつづりをさがしたことから、小さな警報が発令された。
彼は仕掛け線にふれたのである。

 特定の言葉を検索すると警報がはたらく。例えばグーグルで特定の言葉を
検索すると検索者は国から監視対象におかれる。ネットに置き換えるとこんな
感じでしょうか。

 ノーストリリアの図書館はある意味インターネットの原型にも思えます。
もちろんインターネットには情報のアーカイブ以外にも様々な役割がありますが、
図書館的な役割も現代の日常の生活の中でインターネットは大きな役割を果
たしているし、一般人の検索情報がグーグルや他のIT企業によって集められ
分析され利用されていることはすでに多くの人達が知っている事実です。

 お隣の中国では「天安門」やそれに関係する言葉は検索できないようですが、
これもある意味警戒システムの一つといえるでしょう。
 日本も公明党の単独政権になれば「創価学会」という言葉を検索しただけで
監視の対象になるというか、嫌がらせが始まるんじゃないでしょうか。そんな世の
中にはならないようにしたいものです。

 この短編が発表されたのは今から約50年前の1961年のことで、インターネット
は勿論まだありません。そのため図書館で単語を調べる行為ですが、これは特定の
単語の検索行為、履歴を犯罪防止のためにチェックするという部分で共通するもの
があり、冒頭の記事を予見しているもののように思います。というか、この小説がヒン
トになりこういったことが行われている可能性もあります。

 なぜなら、コードウェイナー・スミスは軍人として第2次世界大戦や朝鮮戦争に関わ
り、心理戦のエキスパートとして「心理戦争」という本も書いていている戦争・軍事の
専門家でもあったからです。

コードウェイナー・スミス(Cordwainer Smith)-Wikipedia-
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9

スミスは1965年に亡くなりますが、もう少し長生きしていたらきっとPRISMのよう
なことを考えたのではないでしょうか。


 ただこういった行為は倫理的にも問題があり、今回の告発により政府がどのよう
な対応をとるのか注目ですが、オバマ大統領がある意味開き直ってるように受け止
めている記事もあり先行きは明るいとは言えないようです。
また個人的には「国家」の意思でやっているのか、「宗教団体」の思惑に載せられ
て国家がやらされてるのか非常に気になります。

 


PRISM事件でオバマ「多少のプライバシーの犠牲は我慢しろ」(動画)

http://www.gizmodo.jp/2013/06/_nsa.html

 また短編の話に戻ります。この作品の冒頭には架空の人物の言葉として、
次の格言のようなものがおかれています。

劣悪な情報伝達は盗みを抑制する。
豊かな情報伝達は盗みを助長する。
完全な情報伝達は盗みを抹消する。
           ヴァン・ブラーム

 原文は
           Poor communications deter theft;
           good communications promote theft;
          perfect communications stop theft.
                              
                           
Van Braam

 です。

 現代社会は2番めの“豊かな情報伝達は盗みを助長する。”が当てはまるんじゃ
ないでしょうか。3番目のような社会になるのは何時になるのか見当もつきません。
物語の結末はどうなるのかは是非読んでいただきたいんですが・・・


 今回紹介したコードウェイナー・スミスのSF作品作品は現在、長編の「ノーストリ
リア」以外は絶版になっています。でも古本での入手はそれほど難しくないと思うの
で、興味のあるかたは探してみてください。

 「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」は短編集、「鼠と竜のゲーム」に収められ
ています。
SFファンよりもむしろ民話、神話やファンタジー、そして世界史、特に近代史に興味を
もっている方のほうが楽しめるのではないかと思います。あまり人気のある作家では
ありませんが、個人的には以前紹介したレイ・ブラッドベリくらい多くの人に読まれても
おかしくない作家だと思っています。

 SF以外の著書やSF作品の復刊、そして未訳作品の発刊を願う意味も込め、敢えて
絶版の作品を紹介しました。

Cordwainersmith

おまけですが、麻生香太郎がいい歳こいて「かわゆい」を時々使っています。気持ち悪いです
が、もうしばらくチェックを続けます。
https://twitter.com/asokotalo
.
.
.
<11日追記>
 こんな続報があり、あたかもツイッターは信用できるかのような論調ですが、
個人的には同意できません。少なくともツイッターの日本法人は全く信用できません。

 

PRISMの極秘スライドがまだ1枚あった! 関与否定したIT企業の噓が明るみに。ツイッターひとり勝ち

http://www.gizmodo.jp/2013/06/prism1it.html
.
.
.
Cordwainer Smith、Mother Hitton's Littul kittens、Internet,Privacy、Information
Security,Crack,Hack,Terrorism,Twitter,Yahoo,Google,Apple,Facebook,Skype
Microsoft
.
.
.

2013年4月13日 (土)

レイ・ブラッドベリと集団ストーカー、ついでに北野武

・Ray Bradbury and gang stalking,organized stalking

昨日の精神病院の記事と少し関係があります。

 昨年、惜しくも他界したアメリカの作家、レイ・ブラッドベリの代表作に
「火星年代記」(1950年出版)という短編の連作を纏めた作品があります。
 そのなかの一編「地球の人々」(原題:The Earth Men)は集団ストーカーを
思い起こさせるという部分でとても興味深い作品です。
 内容は地球から火星にやってきた探検隊が火星人に「地球からきまし
た」と挨拶をするものの冷たい対応をされ、火星人にたらい回しにされ最後
にある大きな鍵付きの部屋に案内されます。そこにいる大勢の火星人に話
しかけるとなぜか彼らも自分は地球からやってきたと話します。探検隊の隊
長は疑問に思ったもののしばらくして気がつきました。
 何にかというと、外見は明らかに火星人なのに地球から来たという人だら
けのその部屋は精神病棟だったということにです。
 その後、火星人の心理学者が探検隊を診察し、隊長は 「地球から来た」
という妄想に陥ってると診断されてしまいます。
 隊長は妄想じゃないことを証明するために心理学者に自分達が乗ってき
た宇宙船まで案内しますが・・・・
といった内容です。

火星年代記(The Martian Chronicles : Ray Bradbury)

Photo

 つまりこの物語は特定の内容の出来事を周囲の人に話すとその人は妄想に
陥ってると判断され、精神病院に入れられてしまう。それが事実であろうと医者
(ここでは心理学者)も事実と認めず誤った判断を(故意に)くだす。もしくは医者
の方が狂っているのに、正常な人間が異常者とされてしまう。
そんな内容の話です。
ブラッドベリの他の多くの作品同様に当時のアメリカ社会での出来事が反映
され、それを批判的な眼差しで書いた作品かと思われます。
 恐らくこの頃からアメリカでも集団ストーカーのような事が行われ、それを周囲
に訴えると精神異常者扱いされ、精神病院に入れられてしまう事例が少なから
ずあったんだろうということが想像できます。
 日本では掲示板に被害を書き込むと、糖質(統合失調症の隠語)呼ばわりさ
れる状況が今でも続いています。もちろん被害者を統合失調症と決め付けて
るのは創価学会員だろうとほとんどの人は思っているでしょう。
 何時ごろからこのような事が行われるようになったのかは定かではありません
が、日本でもこの頃、1950年代からこのような事が行われていたと考えても不思
議ではありません。

 また、この本が出版されるさらに20年ほど前にも警察の指示に従わなかった
が為に精神異常者として精神病院に入れられた女性の話が映画化されている
ようです。

チェンジリング(映画)

元になった事件

ゴードン・ノースコット事件



**********************************************************************************

 ついでの話ですが、ブラッドベリの短編「雷のような音」が映画化され、
「サウンド・オブ・サンダー」のタイトルで2006年に日本で公開されました。
テレビでの宣伝でB級云々言っていたので期待しないで映画館に行きま
したが、本当に酷いパニック映画といった内容でがっかりしたのを憶え
ています。原作の最後に「サウンド・オブ・サンダー」というタイトルの意味
があったのにラストシーンは改悪されタイトルが全く意味をなさない作品
になっていました。
 中学生の頃映画化された「ネバーエンディング・ストーリー」を見て以来、
映画化されたものは原作よりつまらなくなると思ってあまり映画館に行く
こともなかったんですが、これは本当に酷い映画でした。
お金を払ったからと思って最後まで見ましたが、時間の無駄でした。
 この監督はブラッドベリのファンだとは到底思えません。原作の必要が
全く感じられず、オリジナルの脚本にすればまだこれほど酷い評価には
ならなかったとさえ思います。
当時、仙台のモールにこの映画を見に行ったのを最後に映画館には行っ
てません。

 そして、この原作のラスト・シーンを上手く改作し映像化して作りあげたと
思われるのが、北野武の1998年の映画「HANA-BI」です。

 この作品はテレビで編集されたものしか見てないので、そのテレビ放
送の印象になりますが、ラスト・シーンありきでストーリーを作ったように
みえる単調なプロットを時間軸を多数入れ替えることで単調さから逃れ
ようとしたように見えました。何と言うか継ぎ接ぎ感が気になり評判ほど
良い映画とは思えませんが、やはりラスト・シーンはとても印象的です。

 ブラッドベリがライフルの音を雷鳴に例えたのに対し、北野は銃声を
花火の鳴る音に例えた、ということです。そのまんまじゃないかと言わ
れればそうですね。

 「サウンド・オブ・サンダー」、「HANA-BI」をまた見たいかと聞かれれば、
僕はもう結構ですと答えるでしょう。

 さらに余談ですが、北野武、ビートたけしはアンチ創価学会の芸能人
としてユーチューブの動画で紹介されていますが、僕は嘘だと思ってい
ます。たけしはもう十分テレビで色々やってるので今後、集団ストーカー
が公に事実と認められたならそれまでの行動を検証するのはある程度
可能ではないでしょうか。

「サウンド・オブ・サンダー」の原作「雷のような音」(原題:A Sound Of
Thunder)収録の短編集「太陽の黄金の林檎」。原作はとても好きです。
たけしの「HANA-BI」が好きな方は読んでみてください。
「HANA-BI」の叙情、寂寥感漂うラストと違い、どちらかというと非情さを
漂わせながら物語が締めくくられます。
(The Golden Apples Of The Sun : Ray Bradbury)
A
 さらに、さらに余談ですが、今回の記事を書くため火星年代記の内容で確認
したい部分があったのでアマゾンで英語版を購入したんですが、背表紙がほぼ
一面接着剤のようなものが付着していたので、理由を書き交換してもらったん
ですが、交換品も同じような物を送られてきたので、返品、返金してもらいました。
.
.
.おまけ。記念アップ。
笑いをとるより仄めかしがお得意なお笑い芸人が多いですね。
今日の夕方はわりと長時間「有吉 創価」で検索してました。
Ariyosi
.
.
.
Ray Bradbury,Martian Chronicles,A Sound of Thunder,Gang Stalking,Takeshi Kitano
Soka Gakkai,Asylum,SGI
.
.
.