2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ウェブページ

無料ブログはココログ

« 組織的にストーカーをされている確実な証拠 | トップページ | フライング・タイガースとコードウェイナー・スミス »

2015年8月 6日 (木)

「クラウンタウンの死婦人」コードウェイナー・スミス

日本(の擬人化)を中心としたSF風の歴史フィクション

クラウンタウンの死婦人(原題:The Dead Lady of Clown Town)

 遠い未来における、ある惑星での人種差別に対する抵抗を描いた
小説というのが表面上の設定ですが、幾つか裏のストーリーがあり
ます。
 冒頭におけるジャンヌ・ダルク云々というのは正直いって作者の
真意を読者から遠ざけるためもののようにも取れますが、彼女も
日本もその最後に重なる部分もある(異端審問と東京裁判)ので
完全なミスリードというわけではありませんが、基本的にはやはり
日本という国が主役の物語であろうというのが僕の感想です。
そして彼女との共通点としてイニシャルがJ(Joan、フランス語だと
Jeannne,そして日本の英語表記:Japan)ということも深く関係してます。

 そのもっとも大きなテーマとして描かれているのが第二次世界大戦
前後の世界における人種差別、植民地問題です。

 主要な登場人物の殆どは国の擬人化です。そしてクラウンタウンという
名前のヒントになったのがアフリカのシエラレオネの首都フリータウン
の旧名称クラインタウン。
解放奴隷の入植地だったようです。

クラインタウン

シエラレオネ

 クラウンタウンの別称「黄と茶の通廊」(原文:the Brown and Yellow corridor)
の意味は黄(東アジア人)、茶(アフリカ~アジア~東南アジア人)
つまり、当時の植民地国、地域を表してます。
簡単にいえば有色人種ということです。
住人は勿論当時の植民地化された国の擬人化。
彼らが半獣半人として描かれているのは作者が彼らをそう見ていたから
かどうかは分かりませんが、宗主国の人達からはそういった見方、扱いを
受けていたということを表しています。
 

 ド・ジョーン(D'Joan)は日本の擬人化、長官達は連合国、クラウンタウンの
住人は第二次世界当時のアジア、アフリカ世界の植民地国の擬人化。
そしてエレインを黄と茶の通廊へと導くレディ・パンク・アシャシュ(Panc Ashash)
ですが、彼女については僕には分かりません。

 ハンター(Hunter)とエレイン(Elaine)は物語の中盤、ド・ジョーンと一体化
します。暗にハンターもエレインも日本であることを示しています。

 これはとりあえずハンターについてのみ書いておくと、
ハンターはその名前を分割する(Hun・t・er)ことで誰か
分かるかのヒントの一つになります。

・“Hun”は“反”。スミスは若いころ中国で暮らしていました。また6か国語に堪能
であったといいます。当然日本語の知識もかなりあったものと思われます。
・“t”は以前も触れたことがありますが、キリスト教の隠喩
・“er”は、僕の英和辞典によれば“動詞から名詞を派生し「・・・する人」
〔者〕の意:player,teacher....”とあります。

Hun    t       er
(反) (キリスト教) (人、者)

 つまり“キリスト教に反対する者”という隠喩、造語です。
漫画でハンターなんとかいうタイトルのものがあるようですが、恐らく
前述の隠喩を含むものでしょう。
また昔、「狩人」なんて名前の二人組の歌手がいましたが彼らも
そういった意図をもって命名されたのかもしれません。

 これだけでは分かりませんがもう一つのヒントにエレインによる
ハンターの観察に“左腕に古い創傷の跡”というのがあります。
なにかというのは下記リンク先を読んでください。

桜田門事件

冒頭で触れられる歌「高い竹」の原文は“The Big Bamboo”
これは余り自信がありませんが、
で触れられてる“お印は若竹”と関係があるのかなと現時点では
考えてます。

 これらの例のようにかなり遠回しな表現で第二次世界対戦当時
の出来事が語られてるので、これは何時のことで何の出来事なの
かがとても分かりにくいですが、所々にヒントがあるのでそれらを
注意深く読み解いていけば分かる部分もあるかと思います。

 例えばジョーンの体を大きくした後のある部分、
ジョーンが話し出した。声も体にあわせて大人びているが、その芯
にあるのは、十六時間前(まるで十六年前のような気がする)
など全編にわたって小さなヒントがちりばめられています。

上海事変

満州事変

クーリー(苦力)
https://ja.wikipedia.org/wiki/苦力


フライング・タイガース
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

※攻撃は日本軍の真珠湾攻撃より後だが、物理的行動はそれ以前から始まっている。
  つまりアメリカは中国軍に偽装し、真珠湾攻撃前に日本へ開戦していたという見方も
  できることになる。

 クラウンタウンの住人がどの国に当たるかを知るのは色々と
難しいですがこの辺をよく読めば少なくともクロウリー(Crawlie)
がどの国なのか分かるのではないでしょうか。

 ジョーンが受けた火あぶりは何かというとロード・フェムティオセクスの
次の台詞の中で暗示されています。
動物よ、審理は終わった。お前の罪は大きい。~中略~すでにお前は
二度の死刑宣告をうけているので~

そして今日、8月6日が最初の死刑宣告の日です。

 そして「火あぶり」は今なお続いてます。
日本は独立回復と同時にアメリカに生贄を差出一部の日本人を使い
火あぶりを始めました。世界中の多くの人間もまた同様に火あぶりに
参加してます。
今までに、ある一族が国によって弾圧、断絶されたことは数えきれない
ほどありますが、世界の多くの国の権力者、一般人がそういうことをす
るのは未だかつてないことですが、現実は70年近くそれが続いてる状
態です。
日本政府は国民にそれを隠し続けたままです。
そしてこういうことをしてる連中が偉そうに人権だのプライバシーの尊
重だの愛だの自由だの世界平和だのを語り、歌い、演説をぶってるの
が今の世界です。
勿論この小説の作者であるコードウェイナー・スミスもそういった連中の
仲間です。

 作者のコードウェイナー・スミスは当時はアメリカ軍の一人として、さ
らには重要な役割を担っていたようなので、彼や軍人関係者しか知
らない事実も含まれているかもしれません。

 日本人としては一部の表現に若干しらける部分もあるとは思いま
すが、敵国の軍人として日本と戦った人物がこのような内容の小説
を書いたことに驚くのではないでしょうか。
ただ、作者自身の本音がどこまで反映されているのかは正直分かり
ません。
それでも当時の歴史を知るうえではとても興味深い内容の作品だと
思います。
SF、歴史、推理小説、どれもが好きな方にお勧めです。

 そして他の欧米人の小説、発言から分かることは、彼らが公の場で
語る「愛」は偽善、優越感、欺瞞、自己保身、こういったものから生ま
れたものであることです。
では日本人の語る「愛」のほうがより優れているのかというとこれもま
た僕にはウンザリするようなものなのでどっちもどっちといったところ
でしょうか。

 スミスの父は孫文の法律顧問、そして自身はケネディ大統領の顧問
を務めていました。SFには興味はないがそういう人が書いたものなら
読んでみたい、という人も世界の近代史を調べつつ読んでみれば楽し
めるかもしれません。

 ただ相変わらず絶版中のようで、それが非常に残念でなりません。

コードウェイナー・スミス

塩の行進

関連記事
中江兆民「三酔人経綸問答」

コードウェイナー・スミスは宗教の信仰者じゃなかった
.
.
.
.

« 組織的にストーカーをされている確実な証拠 | トップページ | フライング・タイガースとコードウェイナー・スミス »

SFと宗教」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

集団ストーカー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 組織的にストーカーをされている確実な証拠 | トップページ | フライング・タイガースとコードウェイナー・スミス »