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2013年6月10日 (月)

政府によるネットの監視<11日追記>

 現代における監視社会の怖さを改めて感じる記事を2つ。事実ならとても怖いことです。

日本を含む36の国家で国民監視用にスパイウェアを使用していることが判明

http://gigazine.net/news/20130506-36-country-using-spyware/

米政府が国民の情報収集をしていた「PRISM」問題を暴露したCIA元職員が実名公開

http://gigazine.net/news/20130610-prism-whistleblower-cia-technical-assistant/

2番目の件に関する2ちゃんねるのスレッド

【セキュリティ】米政府機関、テロ対策でネット利用の個人情報収集--MS、Google、Apple、Facebookなど9社が協力か [06/07]

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1370596283/

 

 こういった検索情報やネットの閲覧履歴の監視で思い出すのが、アメリカの
SF作家コードウェイナー・スミスの短編「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」
(原題"Mother Hitton's Littul kittens")。


 この短編の中心となる舞台はオールド・ノース・オーストラリアという惑星です。
この惑星は人間の寿命を400年以上のばせるストルーンの原産地であり、それ
のおかげでこの惑星は栄える一方で、その富を狙う悪党も絶えないため、対策と
して厳重な防衛システムを構築しています。主人公はその秘密を狙う盗賊です。

 以下作品より引用

さしもの年季をつんだ盗賊も、この男が警察官だとは気づかなかった。
図書館自体が警戒網の中にあり、独特のノーストリア風つづりによる
“キットン”の語をさがす行為、それ自体が警報装置だとは夢にも思わな
かった。そのつづりをさがしたことから、小さな警報が発令された。
彼は仕掛け線にふれたのである。

 特定の言葉を検索すると警報がはたらく。例えばグーグルで特定の言葉を
検索すると検索者は国から監視対象におかれる。ネットに置き換えるとこんな
感じでしょうか。

 ノーストリリアの図書館はある意味インターネットの原型にも思えます。
もちろんインターネットには情報のアーカイブ以外にも様々な役割がありますが、
図書館的な役割も現代の日常の生活の中でインターネットは大きな役割を果
たしているし、一般人の検索情報がグーグルや他のIT企業によって集められ
分析され利用されていることはすでに多くの人達が知っている事実です。

 お隣の中国では「天安門」やそれに関係する言葉は検索できないようですが、
これもある意味警戒システムの一つといえるでしょう。
 日本も公明党の単独政権になれば「創価学会」という言葉を検索しただけで
監視の対象になるというか、嫌がらせが始まるんじゃないでしょうか。そんな世の
中にはならないようにしたいものです。

 この短編が発表されたのは今から約50年前の1961年のことで、インターネット
は勿論まだありません。そのため図書館で単語を調べる行為ですが、これは特定の
単語の検索行為、履歴を犯罪防止のためにチェックするという部分で共通するもの
があり、冒頭の記事を予見しているもののように思います。というか、この小説がヒン
トになりこういったことが行われている可能性もあります。

 なぜなら、コードウェイナー・スミスは軍人として第2次世界大戦や朝鮮戦争に関わ
り、心理戦のエキスパートとして「心理戦争」という本も書いていている戦争・軍事の
専門家でもあったからです。

コードウェイナー・スミス(Cordwainer Smith)-Wikipedia-
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9

スミスは1965年に亡くなりますが、もう少し長生きしていたらきっとPRISMのよう
なことを考えたのではないでしょうか。


 ただこういった行為は倫理的にも問題があり、今回の告発により政府がどのよう
な対応をとるのか注目ですが、オバマ大統領がある意味開き直ってるように受け止
めている記事もあり先行きは明るいとは言えないようです。
また個人的には「国家」の意思でやっているのか、「宗教団体」の思惑に載せられ
て国家がやらされてるのか非常に気になります。

 


PRISM事件でオバマ「多少のプライバシーの犠牲は我慢しろ」(動画)

http://www.gizmodo.jp/2013/06/_nsa.html

 また短編の話に戻ります。この作品の冒頭には架空の人物の言葉として、
次の格言のようなものがおかれています。

劣悪な情報伝達は盗みを抑制する。
豊かな情報伝達は盗みを助長する。
完全な情報伝達は盗みを抹消する。
           ヴァン・ブラーム

 原文は
           Poor communications deter theft;
           good communications promote theft;
          perfect communications stop theft.
                              
                           
Van Braam

 です。

 現代社会は2番めの“豊かな情報伝達は盗みを助長する。”が当てはまるんじゃ
ないでしょうか。3番目のような社会になるのは何時になるのか見当もつきません。
物語の結末はどうなるのかは是非読んでいただきたいんですが・・・


 今回紹介したコードウェイナー・スミスのSF作品作品は現在、長編の「ノーストリ
リア」以外は絶版になっています。でも古本での入手はそれほど難しくないと思うの
で、興味のあるかたは探してみてください。

 「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」は短編集、「鼠と竜のゲーム」に収められ
ています。
SFファンよりもむしろ民話、神話やファンタジー、そして世界史、特に近代史に興味を
もっている方のほうが楽しめるのではないかと思います。あまり人気のある作家では
ありませんが、個人的には以前紹介したレイ・ブラッドベリくらい多くの人に読まれても
おかしくない作家だと思っています。

 SF以外の著書やSF作品の復刊、そして未訳作品の発刊を願う意味も込め、敢えて
絶版の作品を紹介しました。

Cordwainersmith

おまけですが、麻生香太郎がいい歳こいて「かわゆい」を時々使っています。気持ち悪いです
が、もうしばらくチェックを続けます。
https://twitter.com/asokotalo
.
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<11日追記>
 こんな続報があり、あたかもツイッターは信用できるかのような論調ですが、
個人的には同意できません。少なくともツイッターの日本法人は全く信用できません。

 

PRISMの極秘スライドがまだ1枚あった! 関与否定したIT企業の噓が明るみに。ツイッターひとり勝ち

http://www.gizmodo.jp/2013/06/prism1it.html
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.
Cordwainer Smith、Mother Hitton's Littul kittens、Internet,Privacy、Information
Security,Crack,Hack,Terrorism,Twitter,Yahoo,Google,Apple,Facebook,Skype
Microsoft
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